図鑑
クライナー・ミュンスターレンダー
本国ドイツで定番の実猟犬。
小ぶりなサイズと裏腹に狩猟欲は絶大
英名
Small Munsterlander
原産国名
Kleiner Münsterländer
FCIグルーピング
7G ポインター・セッター
FCI-No.
102
サイズ
原産国
特徴
歴史
大きすぎず小さすぎずの扱いやすいサイズ、寒さにも強くて見た目も愛らしい長毛のガンドッグ。ドイツでは、
ダックスフント 、
ジャーマン・ショートヘアード・ポインター 同様、定番の鳥猟犬としてもちろんいまも現役で活躍中。多目的に使える才能のある猟犬として、ドイツでポピュラーに愛されている。
クライナーとはドイツ語で「小さい」。ミュンスターレンダーとは、ドイツ北西部・ケルン近くの地域(ミュンスター周辺)を示す。つまり本犬種の名前の由来は、「ミュンスター地方の小さな犬」である。
ちなみに、本犬種よりも大きいサイズの犬で、グローサー・ミュンスターレンダー(英名:ラージ・ミュンスターレンダー)という犬がいる。グローサーはドイツ語で「大きい」なので、こちらは「ミュンスター地方の大きな犬」を意味する。クライナー同様、長毛のガンドッグだ。
しかし、同じミュンスターレンダーの名前がついているけれど、この2つの犬種は血縁関係にない。たとえばスタンダード・プードルを愛玩用に小型化したのがトイ・プードルだが、ミュンスターレンダーの場合は、グローサー・ミュンスターレンダーを小型化したものがクライナー・ミュンスターレンダーではない。また犬種改良の成り立ちも、交配に使われた犬種も異なる。
FCI(国際畜犬連盟)は、グローサー・ミュンスターレンダーについては英語名で「ラージ・ミュンスターレンダー」も付記しているが、クライナー・ミュンスターレンダー(以下:クライナー)は、いまのところまだ「スモール・ミュンスターレンダー」とは呼ばれていない。
2013年10月末現在、クライナーはJKCでは登録されておらず、まだ正式な犬種名や日本語によるスタンダードを明記したものがない。しかし日本にもすでに数頭のクライナーが、本場ドイツなどから少数輸入されており、近いうちにJKCでも登録されると思われる。
ちなみにアメリカのAKCでは、「スモール・ミュンスターレンダー」の名前が採用されている。今後、日本では原産国ドイツやFCIの名前を尊重して「クライナー・ミュンスターレンダー」の名が残るのか、あるいは英語圏の名前を重視して「スモール・ミュンスターレンダー」となるのか気になるところである。
さてドイツには、ジャーマン・ポインター(ショートヘア、ワイヤーヘア、ロングヘアと3タイプ)、
ワイマラナー (スムースヘア)というポインティング・ドッグがいるが、クライナーも同じくポインティングする猟犬で、かつ、ほかと同じく追跡・ポイント・回収と1頭で何役もこなすオールラウンダーである。ドイツのポピュラーな猟犬として今も君臨するダックスフントはセント・ハウンド(嗅覚ハウンド)で、獣猟に使われ追跡が得意だが、ジャーマン・ポインター、ワイマラナー、クライナーたちは、鳥猟にも使えるし、ウサギやイノシシなどの獣猟にも使うことができるうえ、深い藪の中に倒れた獲物や湖沼に撃ち落とされたカモなどの回収作業もしてくれる。
しかしながらクライナーは、ポインターの親戚ではない。ヴァクテル(ヴァハテルとも読む。=ジャーマン・スパニエル)という、こちらも日本ではほとんど馴染みのないドイツ原産の犬と血縁関係にある。つまりスパニエルの遠縁なのである。ヴァクテルはヨーロッパ大陸における最も古いフラッシング・ドッグだとされる。昔は鷹狩りのお伴をして、鷹やハヤブサのために獲物(鳥)を見つけるのが任務だった。
ヴァクテル(Wachtel)とは「ウズラ」を意味する。「ウズラを捕っていた犬」ではなくて「ウズラのように小柄で可愛い犬」の意味だったようだ。ヴァクテルの方が大きい個体と小さめの個体と幅があるようだが、ヴァクテルとクライナーのサイズや体高はほぼ同じ。性差や個体差を考えれば、大差はあまりない。
普通の猟犬種に比べれば、確かにヴァクテルは小ぶりで可愛い犬だ。でも猟欲の強さはかなりのものである。ウィークエンド・ハンターもお断りというほどの生粋の猟犬なのだ。
ヴァクテルは、イギリス産のスパニエルの仕事ぶりと重なる部分もあるが、かなりドイツ風にアレンジされているようだ。イギリスのスパニエルよりも森林地帯での猟に向き、追跡、捜索、追い鳴き、回収(運搬)も得意。水に落ちた獲物(カモなど)を見つけてくるのがとくに上手。そのうえ獣にも敏感に反応する。小ぶりサイズの猟犬ながら、非常に有能な犬なのだ。
そのヴァクテルに近い犬種がクライナー。別名「ハイデヴァクテル」(またはハイデヴァハテル)。「荒野のヴァクテル」の意味だ。ほかにドイツでは「スピオン」と呼ばれることもあるそうだが、あまり会話の中では登場しない。でも歴史的にそう呼ばれていたことは事実で、昔のクライナーの文献をひも解くと登場する名称である。
クライナーは、「ポイント能力のあるスパニエル」と評している文献もある。ナポレオンの時代にフランスから西ドイツへ持ち込まれたスパニエル系の犬に、ドイツの土地の犬を掛け合わされて改良された。当時はヴァクテルと同犬種として扱われていたが、改良を手がけた人たちのこだわりから別犬種として独立し、クライナー・ミュンスターレンダーの名がついた。その後、クライナーのクラブが1912年に設立された。
ちなみにヴァクテルとクライナーの顕著な違いは、しっぽ。クライナーは、しっぽの先が必ず白。ヴァクテルは白とは限らない。正確には、クライナーのしっぽは白茶斑(先は白)かブラウンシンメル(茶色部分が多い細かい斑点)で、かならず白い毛が入っている。ヴァクテルの場合は、しっぽが全部茶色でも白茶斑でもブラウンシンメルでもなんでもOKだ。
さてクライナーは、実猟犬としての才能を未来に残すべく、クライナーのクラブが加盟する
「狩猟犬協会」 (JGHV)の定める基準に沿った猟犬能力試験に合格した犬だけに繁殖許可がおりる。この猟犬能力試験に合格していないクライナーが産んだ子犬は、ドイツのケネルクラブ(FCIに加盟しているクラブ)の血統書は発行されない。
見た目のサイズや美しさなどの犬種スタンダードを残すだけでなく、本来の猟犬としての能力を維持することに重きが置かれており、ドイツの猟犬に対する情熱を感じさせる。
しかし見た目の愛らしさと手頃なサイズが評判となり、近年、猟師以外のバックヤード・ブリーダー(素人の繁殖屋)が適当に繁殖させた、家庭犬のクライナーが増えているという話がある。FCI加盟以外の別団体が、勝手にクライナーの血統書を発行して渡しているようだ。この問題はむろん、正規のクライナーのクラブが非常に問題視している。本来猟犬として維持されるべきクライナーの資質が脅かされるからだ。
アメリカでは、ドイツのクラブにのっとった
国際クライナー協会 があり、実猟犬の繁殖が行われている。しかしイギリスでは、かつて数頭渡った記録はあるが繁殖には至っておらず、国際クライナー協会に加盟できるほどの単犬種クラブもない。
日本には、現在ヨーロッパなどから輸入された少数のクライナーが存在するのみだ。しかし、あくまでもこの犬は猟犬として生きる犬。家庭犬として欲しがる人には、ドイツやアメリカのブリーダーは譲ってくれないだろう。またそもそもこの犬を、単なる家庭犬として飼育するのも難しい。なにしろ生粋の猟犬なので、非常にアクティブで運動量膨大かつ猟欲が強いのでコントロールするのが大変なのだ。その狩猟欲を満たす生活をさせてあげないと、もろもろの激しい問題行動が発生する可能性が高い。
また現時点(2013年秋)では、日本国内でクライナーの繁殖をしている犬舎はないので、どうしても希望する場合は輸入するしかないのが現状である。
外見
ヴァクテルとともに、ドイツでいちばん小さいガンドッグ。体高52〜54cmの中型犬。上下2cmは許容範囲内。体重は平均で18〜25kgほど。実猟能力重視なので、体重や外貌の細かい基準はあまりないようだ。
ヨーロッパには、これくらいの中型の猟犬種や牧羊犬種などがけっこういるのだが、日本だとこのサイズの中型犬の洋犬種はあまり輸入されていない。日本に見かける洋犬でイメージするとしたら、
ブリタニー・スパニエル (フランス原産。体高48〜50cm)、
イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル (イギリス産。体高51cm)、
ボーダー・コリー (イギリス原産。体高53cm)くらいのサイズを想像するとよいだろう。
また日本でクライナーを飼育している人の話によると、ブリタニーと間違われることがよくあるそうだ。たしかにヨーロッパ大陸のスパニエル系のガンドッグであり、雰囲気は似ている。でもブリタニーとクライナーでは、マズルの長さ・太さや頭の骨格はじめ、同じスパニエルでもやはり違う。
ウェーブがかった被毛に包まれたボディ。耳としっぽの飾り毛が美しく、愛らしさを醸し出す。機能性抜群のワーキング・タイプで、頑健で、非常に筋肉質。ほかのガンドッグ同様に、性差が割とあり、オスの方ががっしりと骨太そうで、メスの方が優しい顔をしているように見受けられる。
鼻の色は、ブラウン。マズルは、力強くて、長くてまっすぐ。目は中くらいのサイズで、暗色のブラウンをしている。被毛は中くらいの長さで、わずかにウェーブしている。つやつやで撫で心地のよい毛。耳やしっぽ、胸の毛は長いが、胴体部の毛はそれほど長くなく、体の輪廓は分かる。
長毛の部分はあるが、柔らかい毛ではないのでもつれやすいわけでもなく、毛の手入れはそれほど大変ではない。藪こぎしたり湖に飛び込んだりしても、その機能的な被毛がケガを防いだり、保温をしてくれる。ただ野原に入ると、飾り毛に草の実などがたくさんついてくる。それもガンドッグのご愛敬だ。
山遊びをしたあとは、ダニの早期発見や、草の実、泥や蜘蛛の巣などを取り去るために、念入りにチェックがてらブラシをかけたり、シャンプーをするとよい。シャンプーは家でできる。トリミングの必要はないので、トリミング代はかからない。シャンプー後はタオルドライして自然乾燥させておく程度でよく、手入れは意外と簡単。
湖沼などで泳ぐのが大好きな犬種なので、アウトドアから帰ったらシャンプーする機会は増えるが、シャンプーは簡単だし、乾かすのもセッターやゴールデンほど大変ではない。
日々のメンテナンスは、ラバーブラシや豚毛ブラシで週2〜3回サッとかける程度。ただしダブルコートなので、ほわほわとした抜け毛はけっこうある。抜け毛の多い換毛期などは、下毛とりの金ブラシなどを使うと、部屋の掃除機かけが多少楽になる。
被毛色は、茶色×白が基本。大きくは2つ。
・ブラウンヴァイス :茶×白
・ブラウンシンメル :白地に細かい茶斑
ドイツ語で「ヴァイス」は「白」、「シンメル」は「カビ」。茶色いカビがボディに広がっているような色ということだ。お国柄によって、犬の被毛色の表現がいろいろなのはおもしろい。
さらにこの2つを細かく分類すると、4つある。
・ブラウンヴァイス :茶×白
・ブラウンシンメル・ミット・ブラウンプラッテン :茶斑のあるブラウンシンメル
・ブラウンシンメル・ミット・ブラウンマンテル :茶斑が背中にかけて広範囲にマントのようにあるブラウンシンメル
・ブラウンシンメル・ミット・ブラウントゥプフェン :小さい茶斑が多くあるブラウンシンメル
頬、目元、肛門部分のタンカラー(黄褐色の斑)は許される。鼻筋に入る白い筋もOK。
ちなみに、産まれたてはみんなブラウンヴァイスの色をしており、シンメルの子犬は成長するにつれて細かい茶斑がでてくる。将来、ヴァイスになるかシンメルになるかは、子犬の肉球を見ると分かる。肉球がピンク色だったらヴァイス、茶色はシンメルに成長する。
毛色
魅力的なところ
野性的でエネルギッシュな狩猟欲のある逞しい犬。
身体的にも精神的にも、ものすごくタフ。
水陸両用。持久力抜群。アウトドアのお伴に最高。
ハンティングのために優秀なガンドッグが欲しい人向き。
ワンオーナー(飼い主はただ一人)の忠犬タイプ。信頼した飼い主の指示にはよく従い、訓練の飲み込みも早い。
扱いやすい手頃なサイズと、優しそうな長毛の外貌。
つやつやの長毛だが、毛の手入れは割と楽。
本来の性質ならば、子供にも寛容。
頑健な犬で病気は少ない。
大変なところ
ハイパーな中型ガンドッグ。体育会系飼い主限定。
猟欲も運動量も莫大。中型犬と思ってあなどると大変。
人間との徒歩の散歩では満足しない。野山や湖沼に連れて行ってくれる人希望。
犬は、猟師の飼い主を切望。
大胆な面もあるのだが、繊細で頑固な面もあり、矯正トレーニングは逆効果。
猟欲が強い。家庭犬向きではない。都会向きでもない。
鳥猟犬の中では服従性が低く、頑固。素直で大らかな、ラブラドールなどのガンドッグとの扱い方とは異なる。
ワンオーナー・ドッグなので、ほかの人の言うことは無視しがち。
運動不足などストレスがあると、さまざまな問題行動を起こしやすい。
頭が良く、好奇心・探求心が強く、退屈が苦手。無職はつらい。
猟欲が強い犬は、ハトや猫などの小動物に対し、激しく反応することも。
まとめ
生粋の猟犬。猟欲が強く、一般向けではない
日本人が好みそうな優しそうな長毛種で、サイズも手頃な中型犬なので、ちょっと勘違いして欲しくなりそうな外貌をしているが、この犬は多目的に使える優秀すぎるガンドッグである。ドイツでは厳しい繁殖管理がなされており、実猟犬の才能のある犬しか繁殖犬として使われない。
そう聞くと多才で賢い犬を思われがちだが(たしかに賢く有能である)、そういう犬が家庭犬として飼いやすいかどうかは別。非常に猟欲が強く、運動欲求も膨大なので、一般人の手に負える犬ではない。ドイツ・フランクフルト生まれの犬の専門家であるエーファ・マリア・クレーマー女史は、著作の中で「単なる散歩のお伴としていじけた一生を終えるのはまことにつまらない」と記している。
家庭犬の人生(犬生)よりも、狩猟犬として猟師の家の子になることを心から望んでいる。よって見た目で判断して欲しがると、犬にとって大変つらい人生(犬生)を強いることになるだろう。日本で飼うにあたっても、猟師か、せめて週末ハンターとして、クライナーにクライナーとしての生きる喜びを与えてくれる飼い主であるべきだ。少なくとも本場のドイツでクライナーの繁殖にたずさわるファンシャーたちは、強くそれを望んでいる。
日本での入手は困難
ドイツのファンシャーにより手厚く繁殖管理されており、猟師ではない日本人においそれと売ってはくれないし、日本国内には、クライナーを繁殖している犬舎は現時点(2014年秋)では存在しない。よって、もしこの犬をどうしても希望する場合は、ドイツのクラブの信頼を得るべく努力して、ドイツから犬を輸入するしかない。
アメリカでも同様。なぜかクライナーは、ほかの犬種のようにショードッグやコンパニオンへの道に進むことがあまり見受けられず、アメリカでも実猟犬として大切に繁殖管理されている。ドイツのクラブとの関係が強いからかもしれないし、アメリカのショーの世界ではもっと派手な犬(たとえばアイリッシュ・セッターやイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルなど)がすでにいて、人気が高いからかもしれない。
イギリスではあまりクライナーに関心がないらしく、繁殖できるほどの頭数は渡っていない。そのため、国際クライナー協会に加盟できるほどの犬種クラブも存在していない。
しかし近年、ドイツ国内でも、実猟犬ではない家庭犬クライナーが増えている模様。猟師以外のバックヤード・ブリーダー(裏庭で小遣い稼ぎのために子犬を産ませるような繁殖屋)が、FCI加盟ではない別団体が勝手に発行している血統書をつけて子犬を販売しているようだ。こうした商業的な乱繁殖は、お金儲けのみを考え、犬の健康や犬種の将来、動物福祉のことなどは考えていないので、犬種の未来や個体の健全性に悪影響を与えることは火を見るより明らかだ。これはドイツのクライナー協会にとって、大きな問題となっている。
クライナー協会内で産まれた(=国際的に通用する血統書がある)クライナーは、現在も原則として猟師以外には出さない方針。猟犬として維持されるべくクライナーの性質や性能を重視する強い信念ゆえである。こうした方針は、ワイマラナーやジャーマン・ショートヘアード・ポインターでも同様の話なのだが、ワイマやジャーポに関しては、アメリカやイギリスなどでショードッグやコンパニオンの血統がある意味確立されている。今後、クライナーがどうなっていくのか注視していきたい。
賢く忠実だが、飼いやすいかどうかは飼い主の力量しだい
クライナーは、ジャーマン・ショート・ヘアード・ポインターなどのドイツのガンドッグとも性質的に似通った部分があり、とても感受性が強い。その性質のおかげで訓練性能が高く、細かい指示にもきびきびと反応する。優秀なガンドッグにとってなくてはならない気質なのだが、その感受性の強さが悪い方に転ぶと、とても面倒。頭の良い犬は、よく切れるハサミと同じで、扱い方しだいで優秀な道具(相棒)にもなるし、自分(飼い主)が痛い目に遭うことにもなる。
クライナーをコントロールすることは、犬を飼育するのが初めてのビギナーや狩猟の趣味のない人、野山に行くつもりのない人にとってはどう考えても難しい。クライナーは、ガンドッグ(鳥猟犬)の中でも、ラブラドールやゴールデンといった平和主義のレトリーバー、朗らかな
アイリッシュ・セッター や
イングリッシュ・セッター などとは別物である。トレーニング法や導き方も異なる。
また性格にはもちろん個体差があるが、基本的にワンオーナードッグ。一人の人間につくタイプだ。家族の中でも、たとえばお父さんだけに絶大な信頼を寄せるという感じ。そのほかの家族の言うことを全く聞かないというわけではないのだが、信頼の度合いが違う。
自分のパートナーを、自分で決める犬。知らない人の言うことは聞かない。知らない人には感心も持たない。実はそういう点である意味扱いやすい。他人から「愛想がない」と言われるかもしれないが、他人に関心を持たない/気が散らないというのは、散歩のときでも何をするときでも、意外と扱いやすいものである。
その代わりに、犬からの信頼を得ることは絶対条件だ。こういうワンオーナードッグの強い絆は、一度味わうとほかの犬種には浮気できなくなる強烈な魅力がある。
かかりやすい病気が少ない、健全な犬
大切にクラブによって繁殖管理されているおかげか、商業的な乱繁殖がされていないおかげか、クライナーは、遺伝性疾患、先天性疾患、またかかりやすい病気が少なく(1つもリストアップされていない!)、健全で頑強な犬である。それはとても素晴らしい本犬種の魅力。これからの未来も、このまま健全性が保たれるように願う。
このページ情報は,2014/11/08時点のものです。
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