ここ数年、雪があまり降らなくなった。
そもそもハンブルクには雪が少ないことは確かだが、それにしても少ない。
今冬も暖冬か、と温暖化を危惧するニュースが賑わう。
ドイツの冬は長く、景色はいつも、どんよりとして暗い。
そんな中で雪でも降ろうものなら、世界は一変する。
ふさぎがちな暗い雰囲気も払拭されて、明るい“雪の散歩道”が出来るのだ。
犬も心なしか、いつも以上に元気良く走り回る。
犬連れの人たちも、寒い中で白い息を吐きながら、
はしゃぐ犬たちを見て笑顔が絶えない。
道行く子供達も、ソリを滑らせて犬と競争をしている。
雪が降ると、外は楽しい。
ドイツの日常を撮影する筆者は、1982年(戌年)生まれの写真家、タイナカジュンペイ氏。ハンブルクを中心に、氏が切り取るドイツの「ホントの日常」をどうぞお楽しみに。