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何度も書くが、ドイツの冬は本当に長い。
陰鬱さが世界を覆い、まるで心まで沈んでくるかのよう。
外へ出るなと告げられているような気さえする。
しかし、それもようやく終わり!
ようやく春がやってきた。
芽吹く草花の様子は、
枯れゆく秋と違って希望に満ちあふれている。
心が浮足立ち、そしてそれは自分の周りもみな同じで、
キラキラと輝き始める世界が楽しい。
通りすがりに出会う人も「春だね」とか「やっとだね」とか、
誰もが口にしたいようで、それはもちろん犬だって同じ。
クンクンと鼻をならし、必要以上に春を吸い込んでいるように見える。
ドイツの日常を撮影する筆者は、1982年(戌年)生まれの写真家、タイナカジュンペイ氏。ハンブルクを中心に、氏が切り取るドイツの「ホントの日常」をどうぞお楽しみに。