晴れの日が続くようになると、週末が待ち遠しい。
今まで天気が悪かった分、取り戻そうと気持ちになるのだ。
だからといって、海外に行ったりキャンプに行ったり、
そういう特別なことをしようというわけでもないのだが。
ここドイツは、休みすら忙しく過ごしがちな日本人とは違って、
ただそこにぼうっと座っているだけの人も多い。
まるで自宅のリビングでくつろぐかのように自然体で、
お酒や会話を楽しみながら「何もしないことをしている」かのようだ。
犬だって飼い主と一緒にいることに心地よさを感じていて、
開放感に満ちあふれて走ったり、通りすぎる犬に挨拶したり、忙しそう。
しかしそれもやがて疲れたのか、飼い主と共に景色に溶け込んでいった。
ドイツの日常を撮影する筆者は、1982年(戌年)生まれの写真家、タイナカジュンペイ氏。ハンブルクを中心に、氏が切り取るドイツの「ホントの日常」をどうぞお楽しみに。