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日常の繰り返しの中で、すり減っていくものはたくさんある。
天気が悪ければ、気分も落ち込んだり、ふさぎこんだり。
予定していた計画が望み通りにいかないことだって、たくさんあるだろう。
忙しさに翻弄されて、時間に追われて、気付かないうちに疲弊していく。
ドイツ語には、「ここではないどこか」へ行きたくなる衝動を表す、
Fernweh(フェルンヴェー)という言葉がある。
「ホームシック」とは真逆の意味だ。
抑揚のない日常から抜け出して、安息と刺激的な冒険をしに出かけるのだ。
そのための時間は惜しまない。
家族揃って、どこへでも行ってしまおう。
つまらない日常とは、しばしお別れ。
自由意志に任せて、さぁ行こうか。
ドイツの日常を撮影する筆者は、1982年(戌年)生まれの写真家、タイナカジュンペイ氏。ハンブルクを中心に、氏が切り取るドイツの「ホントの日常」をどうぞお楽しみに。