日本の商慣習に欠かせない「ハンコ」。100円で買える三文判から象牙(動物が好きなら象牙を使うのはやめましょう)のハンコまで、それこそピンからキリまでレベルがあって、宅配便用、銀行印、実印などいろんな用途がある。変わった書体にしてみたり、香港で風水の考え方を採り入れて作ってみたり(筆者のことだ)いろいろと変化は付けられるが、そこにまた1つ、愛犬家が大喜びのハンコが登場した。ハンコ専門店「ハンコズ」がこの3月1日から発売開始している、犬のハンコ「いぬずかん」だ。
いぬのはんこ「いぬずかん」を楽天で見る
“ちゃんとした”ハンコとして木彫り(柘植[つげ])と黒水牛の2種類、それにセルフインク(いわゆる“シャチハタ”。インク補充なしに3000回押せるというものだ)を加えた全3種類。「なんだそれだけか……」と思うことなかれ、イラストが25種類(内10種類は犬種別)+フォント8種類の、合計200種類の組み合わせから自由に選べる。さらにセルフインク式のハンコであれば、インクの色が4種類あるので、組み合わせたるや全800種類。そこに、自分の苗字なり名前を入れるわけだ。名前の代わりに「確認済」とか「緊急」とか「社外秘」とか、会社で使うハンコを作るのも面白いかもしれない。
イラストを見ると分かるが、単に可愛らしいものだけでなく、どんな好みの人であっても「これがいいかな」と思えるテイストが万遍なく含まれている。この手のイラストはやたらに可愛らしいものが多くて、男性としてはやや手が出しづらいのだが、これならアリかな? と思わないでもない。
犬種別の部分に関しては
・トイ・プードル(1位)→犬種紹介は「こちら」
・チワワ(2位)→犬種紹介は「こちら」
・ダックスフント(3位)→犬種紹介は「こちら」
・ポメラニアン(4位)→犬種紹介は「こちら」
・ヨークシャー・テリア(6位)→犬種紹介は「こちら」
・シー・ズー(7位)→犬種紹介は「こちら」
・マルチーズ(9位)→犬種紹介は「こちら」
・フレンチ・ブルドッグ(10位)→犬種紹介は「こちら」
・ウェルシュ・コーギー・ペンブローク(12位)→犬種紹介は「こちら」
・パピヨン(13位)→犬種紹介は「こちら」
の10犬種。ちなみに右の数字は、JKC発表の2015年犬種別登録件数の順位で、上位陣が万遍なく入っていることが分かる。柴(5位)、ミニチュア・シュナウザー(8位)あたりも、そのうち追加されたりするんだろうか。
JKC発表 2015年犬種別登録件数
全15種類のイラスト(犬種別除く)。硬軟取り混ぜた感じに好感が持てる |
全10種類の犬種イラスト。しかしなんで柴がいないんだろう? |
そしてこちらが選べるフォント全8種類。真面目な明朝系から手書き風まで揃っている |
そしてこのハンコ、単に犬好きが喜ぶキャラモノというわけではなく、なんと銀行印としても受領印としても使える。印影確認のときにきっと窓口の人も微笑んでくれることだろう。
銀行印として使える銀行は、以下の7行(2016年3月現在:五十音順)。
・イオン銀行
・池田泉州銀行
・みずほ銀行
・三井住友銀行
・三菱東京UFJ銀行
・ゆうちょ銀行
・りそな銀行
受領印として使える宅配業者は、以下の3社(2016年3月現在:五十音順)。
・佐川急便
・日本郵便
・ヤマト運輸
筆者の愛犬はラブラドールもイタグレもいなくてちょっとだけ寂しい気もするが、組み合わせで作れる「いぬのハンコ」はなかなか嬉しい商品。ぜひともみんなで買って、犬種とイラストを増やしてもらおう。そのうちどんどん進化して、愛犬の写真を送ると線画で描いてくれてハンコになる……とかならないかなぁ。お値段も3000円(セルフインクタイプは1500円)と良心的。
ところでとっくに予想済だと思うが、もちろん「ねこずかん」もある(というよりそちらが先に登場している)。猫好きでもある人は、そちらも合わせてチェックしてみよう。