東京ビッグサイトで開催されていたインターペット2016には、目移りするほどいろいろなペットグッズが展示されていた。洋服やリード、フード、食器類などは言わずもがなで、カートや車内用犬グッズ、自動エサやり機、監視カメラなどもてんこ盛り。さらには、ドッグフードを作る機械(ペットフード成型機)そのものまで。
「これさえあれば自宅で好きなフードが作れる!」のはまぁ確かにそのとおりだが(誤解なきように念のため説明しておくと、一般の個人向けを意識した製品ではない)、今回は同じ会社が「犬用トレッドミル」を実演展示していたので、紹介しておこう。ナショジオのシーザー・ミランの番組で、よく彼が犬にトレッドミルを使わせているが、まさにあれの犬版だ。
これがドッグフード製造器「スクイーザーLARGE」だ。見てるとなぜか欲しくなってしまう……(クリックで大きくなります) |
ほかにも今回のインターペットでは「犬用クッキー製造器」も展示してあったが、フード製造器はパスタマシンが元、クッキー製造器は巻き寿司マシンが元とのことで、なるほど、なんとなく理解できる。そしておにぎりマシンの技術を元にして作ったのが、今回展示されていた「ドッグランII」だ。
不二精機公式サイト
インターペット公式サイト
水を張ってもこのとおり。右下に見える白い取っ手のようなものは、トリミング用のシャワー。ドライヤーはオプションだが、シャワーは標準で付いてくる |
ネーミングセンスはちょっとベタで(IIというだけあって、もちろんIがある)、「要はそれって単なるトレッドミルでしょ?」と言いたくなるかもしれないが、実はこの製品、このまんまプールになるのだ。もちろん泳ぎ回るプールではなくスイミングセラピー(水泳療法)のためのものだが、こればかりはトレッドミルには真似の出来ないポイントだ。
そしてプールになるということは、筐体(きょうたい)が完全に水漏れしないということであって、それを利用してここでシャンプーすることもできる。「走る・泳ぐ・洗う」という、およそ特別なスペースが必要な3要素を、すべてこの1台でまかなえる優れものなのだ。目的別に言うなら「運動不足解消・怪我や病気などのリハビリ・美容やリラックス」という感じだろうか(まぁこれで運動させないで、ぜひとも外を散歩させてほしいけれど)。なおトリミング用に炭酸風呂としても活用でき、犬の鼻先にほんのり香るアロマ機能もついている。
“前面に液晶パネル”などというと複雑怪奇な操作を想像するかもしれないが、タッチパネル搭載で極めてシンプル。表示も文字が大きく、とても分かりやすい |
1台160万円というお値段で、もちろん個人でホイホイ買えるほど安いものではないが、本気の事業者にとっては鼻血が出るほど高いわけでもない。もちろん、メーカーとしても一般売りはあまり想定しておらず、
動物病院やペットホテル、ドッグカフェ、トリミングハウスなどの皆様からお問い合わせをいただいておりまして、我々としてもそういう場所での活用を想定しています
とのこと。
写真だと分かりづらいが、筐体の寸法は650(幅)×1330(奥行き)×720(高さ)mm。小さめの冷蔵庫を横に置いた感じだろうか。家にあるとちょっとアレだが、大きすぎるというほどでもない。ペットホテルやドッグカフェ、トリミングハウスなどの皆さんは、他店舗との差別化に注力していることと思うが、ぜひともこういうアイテムを導入してみてはどうだろう。きっと、いい差別化ポイントになりますよ。
公式サイトの問い合わせフォーム(→こちら)から、もしくは
TEL 092-411-2977(福岡本社)
TEL 03-3364-2885(東京営業所)
まで。ちなみに大型犬でもOKの「ドッグランIII」もあるので、気になる方はそちらもぜひどうぞ。
珍しいモノ好きな我が家のイタグレが、さっそく挑戦。速度はもちろん調節できるので、初めてのトライでも安全・安心 |
メカ部は極めてシンプル構造。機械の構造はシンプルなほうが壊れなくてよいですよ |