自分の体重は、あんまり量りたくなかったりしてなんとなく疎かになったりしがちだが、愛犬の体重はそうはいかない。犬は痛みを表になかなか出さない生き物なので、体重の微妙な変化で「あれ?」と思うことも多いのだ。人間もそうだが、急激な体重の増加/減少は、どちらも「何か悪いことが起こっている」可能性があり、そういう意味でも体重はキチンと管理しておくべきだ(筆者も毎回4頭分メモを取っている)。
もちろん体重が増えても単なる食べ過ぎという可能性だってあるが、それが続くと肥満になり、肥満が進むと足腰に負担がかかって骨折したり、心臓に負担がかかって心臓病になったり……初期段階でストップするためにも、こまめな体重測定は欠かせない。なので動物病院は、どんな用事で行っても必ず体重を計量するのだ(しますよね?)。
さてそうはいっても、「はい体重計に乗ってくださ〜い」と言って乗ってじっとしてくれる犬もそうそう多くはないだろうし、普通の体重計で量ると、デジタル表示だとしても100g単位でしか量れない。大型犬であっても一般的には飼い主より体重は軽いし、超小型犬にいたっては「2.5kg」とか「1.4kg」とかの体重なので、100g単位より細かい計量ができないと、微妙な変化に気づけない。
「10kgの犬の100g」は全体の1%でしかないが、「2kgの犬の100g」は全体の5%であり、数字の価値(意味)は5倍にもなる。60kgの人間の5%は3kgなので、大人の体重が急に3kg増減したら、それは何かあってもおかしくないと思う。やはりここは、(料理じゃないので)1g単位である必要はないが、せめてもう少し細かい単位で量れる体重計がほしい。
……という声が聞こえたのかどうか分からないが、あのタニタがペットモードを搭載して50g単位で量れる体重計「CA-100」を開発してくれた。今日(2019年4月15日)からの発売だ。
ペットモードとは何かというと、
1)犬を抱いた飼い主が体重を量る
2)次に飼い主だけで量る
3)差を自動で計算して、犬の体重を正確に表示する
という機能だ。
体重計の上で座っていてくれる犬なら必要はないが、そうでない(もしくはそもそも体重計の上に座れない中型犬以上の犬など)場合にとてもありがたい機能だ。しかも飼い主の体重も50g単位で計量できるというオマケ付き。
ただ、合計値が100kgを超えると50g単位で計量できないようなので(100g単位になってしまう)、成人男性とレトリーバー成犬、などの組み合わせだと厳しいかもしれない。しかし100g単位になってしまうとはいえペットモードは機能するようなので、便利であることはまったく変わらないが。
スペック表を見る限り、最大表示は150kgで、ペットは50kgまで計量可能とのことなので、「飼い主100kg+犬50kg」までは大丈夫だ。
ここは犬のサイトなので犬についてばかり触れたが、50g単位まで計量できるというのは、猫はもちろんウサギやフェレットなどにも十分使える便利な機能だ。犬飼いじゃない人にもぜひ教えてあげよう。
■デジタルヘルスメーター CA-100
寸法:幅316mm×高さ27mm×奥行き217mm
重量:約1.5kg
価格:オープンプライス(想定価格6000円[税抜])
寸法:幅316mm×高さ27mm×奥行き217mm
重量:約1.5kg
価格:オープンプライス(想定価格6000円[税抜])