「K9ナチュラル」という会社をご存じだろうか。
オレンジ色が基調になったブースは割といろんな(というかほとんどの)ペット関連の展示会場に出展しているので、やたらに日本語の達者な外国人が製品をアピールしている姿を見たことがある人も多いかもしれない(公式サイトを見ると分かるが、あの人はCEOだ)。「わー」と思って立ち止まって見てみると、素材が最大限生かされた強烈な香りと、それなりのお値段に、結構なインパクトを感じる。と同時に、自分の犬がその場所からぴくりとも動かなくなった人も多いだろう。
しかも肉類はすべて人間の食用家畜が使われているのだが、血や肉、骨、心臓、肝臓、腎臓など、そのすべてが利用される。大型肉食獣は、獲物の肉だけじゃなくて内臓も骨も食べるらしいが、K9ナチュラルの製品群は、まさにそれを実践しているフードなのだ。ビタミン/ミネラルの添加で誤魔化すことは一切しないという潔さ。
むろんお値段のほうもそれに準じて高いが、この内容ではまったくもって致し方ない。というか、この内容で安かったらそっちのほうがよっぽど怖い。「グレインフリー」とか「保存料不使用」とかそういうレベルの話じゃないところまで突き進んでいるのが、K9ナチュラルの製品群なのだ。
K9ナチュラルのフード一覧(dogplus.me)
例えば「ベニソン・トリーツ」の原材料を見ると「人間食用の家畜から生産される鹿(肉、心臓、腎臓)」とだけ書いてある。まぁ要するに“タダの鹿”だ。余計なものは何一つ入っていない。トリーツとしてはだいぶ珍しい「グリーントライプ」の原材料を見ると「新鮮なラムのグリーントライプ 100%」とだけ書いてある(賭けてもいいが、この強烈なトリーツはどんな犬でもとりこになる。公共のドッグランなどには持っていかないほうがいい)。
そんな調子で、素晴らしくハイクオリティなトリーツが3種類あったのだが、2015年の2月に一気に10種類ものトリーツが追加されたようなので、ぜひここで紹介しておきたい。インターペット会場で筆者も購入してみたが、これをあげてしまったらほかのものは一切食べなくなってしまうんじゃないかと不安に思うくらいの食いつきだった。
この2月に追加されたのは、また揃いも揃って「ほかではまったく見たことのない」トリーツばかりなので、ここで全部紹介しておこう。
フリーズドライ グリーンマッスル 50g
オメガ3脂肪酸やグルコサミン、コンドロイチンが豊富なのでどんな犬にもお勧めだが、シニア犬にはとくに良い。手でちぎれるので細切れにもできる。50g入って2350円(税抜)。
グリーンマッスル紹介/購入ページ
フリーズドライ ブルーマッスル 50g
ブルーマッスル紹介/購入ページ
フリーズドライ サーモン・テール 100g
魚モノなので苦手な犬もいるかもしれないが、シーフード系が大丈夫な犬であればオススメ。たぶんちょっと目を離すとバリバリと一気に全部食べてしまう気がするので、なにとぞ目は離さないよう。こちらは、100gで2200円だ(税抜)。
サーモン・テール紹介/購入ページ
フリーズドライ サーモン・フィン 100g
目先の変わったおやつや、ここイチバンにあげたい究極の「上等品」を探している人にオススメ。こちらも同じく100gで2200円(税抜)。
サーモン・フィン紹介/購入ページ
フリーズドライ チキン・テール 140g
鶏タンパクの匂いがするうえに脂たっぷりで、こちらも犬が大好きなおやつになること間違いなし。というかむしろ、例によって何も添加物がないことだし、飼い主のつまみにさえなるんじゃなかろうか。140gで2100円(税抜)。お値段がお値段なので飼い主が食べるわけにはいかなそうだが、ほかではみかけないトリーツなので、ぜひ一度お試しを。
チキン・テール紹介/購入ページ
フリーズドライ チキン・ハーツ 100g
タンパク源として優れているばかりか、鉄分やビタミンA、葉酸などが豊富で食材としても非常に優れている。トリーツとして使うより、すりつぶすなどして粉状にして、ドライフードのトッピングとして使うと、栄養補給にもなるし、フードの食いつきが悪い犬対策にもいいと思う。
こちらは100gで2200円(税抜)。
チキン・ハーツ紹介/購入ページ
フリーズドライ ラム・ハーツ 80g
受けるイメージとは裏腹に臭みも大変少ないので、トリーツとしてはちょっと贅沢な一品。手でちぎれるようになっているとのことなので、こちらも小刻みにあげるトレーニングなどにも向いているだろう。80gで2300円(税抜)。
ラム・ハーツ紹介/購入ページ
エアドライ ベニソン・テンドン 60g
一般的に売ってるアキレス全般に言えることだが、タンパク質が80%以上(本製品は82.1%以上)と大変に高く、高タンパクのものを食べ慣れていない犬だとおなかがちょっとゆるくなるかもしれない。しかし、この手のものを食べ慣れている犬であればオススメ。60gで2300円(税抜)という、他社製品とは比較しづらい値段設定だが、大変に長持ちするトリーツだし、クオリティの高さを買おう。
ベニソン・テンドン紹介/購入ページ
エアドライ ビーフ・レガメント 100g
牛の靱帯とはこれもまたほとんど見かけない製品だが、大変に噛み応えがあるとのことで、いろいろな用途で使えそうだ。
テンドン同様にタンパク質が82.9%と高く、脂肪も16.6%以上とそれなりに高い。若くて元気な犬に向いているのではないかと思われる。100gで2200円(税抜)。
ビーフ・レガメント紹介/購入ページ
エアドライ ディア・フーフ 150g
これもいわゆる“アキレス系”の長持ちおやつ製品の一環だが、こちらはとにかく堅い。普通の犬にあげても大変長持ちするトリーツになると思うが、アゴの頑丈な犬にこそオススメだ。150gで2800円(税抜)。
ディア・フーフ紹介/購入ページ
……さて、「日常使い」として与えるには、正直なところお財布と要相談という感じだが、トレーニングなどでの“ここイチバンでのおやつ”として使っている人も多い。なにしろ原材料に何も手を加えていないので、どんな犬でも相当な嗜好性を示すようで、どの製品でも大体の犬は食いついてくる。
ここイチバンに使うか、比較的軟らかい製品を選んで粉にしてトッピングなどで使うか、用途はさまざま。これを期に「ホンモノのピュアナチュラル」を購入してみて、そのクオリティを体感してみるのもお勧めだ。