BHTは消化管から吸収されて肝臓で代謝後、尿中に排出される。ラットやマウスを使った動物実験でアレルギーほか肝臓や甲状腺組織と遺伝子の変異などが観察されている1)ことから、BHA(ブチルヒドロキシアニソール)とともに現在さらなる調査が行われており、食品添加物として使用量上限が定められている。
BHTは、食品同様に脂肪分を含むドッグフードの酸化防止剤として使用され、使用量の上限はBHT単独ではなくBHA(ブチルヒドロキシアニソール)とエトキシキンを合わせた量でフード100gにつき150μgまでとされている。2)
1)環境省 化学物質の環境リスク評価 第6巻[11] 2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェノール
https://www.env.go.jp/chemi/report/h19-03/pdf/chpt1/1-2-2-11.pdf
2)環境省 ペットフード安全法 基準規格等[1]成分規格
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/petfood/standard.html