家禽ブイヨンとは、原料に鶏やカモなど家禽だけではなく野菜も加えていっしょに加熱し、煮出して濃縮した天然旨味調味料のこと。原料は「肉」の名称が付かない限り枝肉を取り出した残りの副産物(骨を含む)が用いられるが、骨などの副産物を含まず肉だけを使ったものは「家禽肉ブイヨン」と表記される。家禽肉を原料にしているので家禽由来の風味とコクがしっかりとあり、ブイヨンはカレーやスープ、加工食品の旨味のベースとして多くの食品に用いられている。
家禽ブイヨンには家禽タンパク質を分解したアミノ酸やペプチドが含まれているが、使用量は少なくまた香りによって犬の嗜好性を高めるために加えられるので栄養学的価値はない。また、タンパク質を分解しているためアレルゲン性は低いが、アレルギーを引き起こす可能性はゼロではない。