食品への添加は、着色料として食品を白色に着色する目的以外認められていないほか、カステラやきなこ、漬物など一部の食品では使用が禁止されている。食品以外では医薬品や化粧品、その他塗料にいたるまで、様々な分野で酸化チタンは使われている。
ラットの食餌に酸化チタンを混ぜて与えた実験では、体内に取り込まれたチタンはそのほとんどが体には吸収されずに便と一緒に排泄される1)ことが分かり、体への害はないとされる(体に害となるのはとくに酸化チタンの微粒子を吸入した場合など)。しかし犬は食べ物に対する認識の仕方がヒトとは異なるため、ドッグフードに着色をしても犬には意味がなく、ドッグフードの彩りをよくし美味しそうに見せることは犬のためではなくむしろ飼い主へのイメージ的なアピールにすぎない。
1)環境省 化学物質の環境リスク評価 第8巻 [8]チタン及びその化合物
http://www.env.go.jp/chemi/report/h22-01/pdf/chpt1/1-2-2-08.pdf