
日本ではバナナ(果柄の部分に限る)とコンニャクにのみ使用が許される食品添加物(着色料)だが、EUでは使用上限のない着色料(E番号172)としてハードチーズ(皮のオレンジ部分)やオリーブ、肉製品などにも用いられ、食品以外では医薬品や化粧品、陶器などの釉薬(うわぐすり)、さび止め剤としても用いられる。
着色料としての酸化鉄は、少量で鮮やかに発色するため使用量は多くなく、健康への懸念はない。体内に入った酸化鉄は胃酸の影響を受けた後に腸管から吸収される。
なお、犬は食べ物に対する認識の仕方がヒトとは異なるため、ドッグフードに着色をしても犬には意味がなく、ドッグフードの彩りをよくし美味しそうに見せることは犬のためではなくむしろ飼い主へのイメージ的なアピールにすぎない。