
ナッツ類や種子を始め、アルギニンは多くの食材のタンパク質に含まれるが、それが体の中でどれくらい利用されるかは、食材の性質や消化度などによって異なる。工業的には、ゼラチンや家禽の羽などの屠畜副産物を加水分解した後に得られるアミノ酸混合液から、イオン交換クロマトグラフィーや結晶化などの方法を用いて、分離してアルギニンを作り出す。
アルギニンは、高血圧対策として効果があることから人間用サプリメントとしても注目されているが、犬にとってはタンパク質を構成するアミノ酸であるということの方が大事な意味を持つ。しかし犬の体内で合成されはするものの、それだけでは足りないことから、食餌として外部から取り込まなければ十分量を賄うことができず、10の必須アミノ酸の1つとして数えられる。