
ヒスチジンは犬の体の中で合成することはできず、食餌として外部から取り込まなければ賄うことができない10の必須アミノ酸の1つに数えられる。赤血球中のヘモグロビンと筋肉中のミオグロビンにおいて、鉄が結合するために欠かせない構成アミノ酸である。
ヒスチジンは細胞分裂と免疫機能に関与し、体内で代謝分解されてヒスタミンあるいはL-グルタミン酸に変わることから、過剰にヒスチジンを摂るとアレルギー反応や炎症プロセスが悪化する傾向を示すといわれる。しかしヒスチジンもタンパク質を構成する大事なアミノ酸であるため、ドッグフードなどでは、犬の体が必要とするアミノ酸バランスを取るためにヒスチジンなどが加えられることがある。