
バリンにはD-とL-という、構造が鏡写しになった2つの異性体があるが、タンパク質の構成アミノ酸となるのはL-型だけであり、食品やドッグフードに加えられるバリンは、何も書かれていなければL-型である。
バリンは、筋肉の増強と維持に深く関与するアミノ酸として知られており、ロイシン、イソロイシンと合わせて「分枝鎖アミノ酸」と呼ばれ、筋肉の約3分の1はこれら3つのアミノ酸で構成されるといわれる。筋肉増強に不可欠なバリンはまた、フェニルアラニンやトリプトファンと同じく神経伝達物質の代謝に関わるアミノ酸でもあり、ストレスに対する感受性を下げるといわれる。