「チキン」とは、生後50-60日くらいで出荷される若鶏のこと。別名ブロイラーとも言う。
通常、屠畜食肉加工時に出るくず肉など鶏の組織を原料に、大量の水を加えて混合した後に加熱および酵素や化学薬品を加えるなどしてタンパク質や脂質を加水分解し、半消化状態(half digested)にしたものを、鶏加水分解物やチキンダイジェストなどと呼ぶ。
チキンダイジェストのほか、フィッシュダイジェストやポークダイジェストなど「〜ダイジェスト」と呼ばれるものは、タンパクが分解されて生じるアミノ酸などが旨味成分として働くため、ドライフードの嗜好性を高めるために表面にスプレー噴霧して、フレーバーとして用いられることが多い。フードの粒にフレーバーを付けることができれば、特に原料肉の使用量などが制限される療法食などでは、使用される肉の量が少なくても犬の嗜好性が保てるので重宝される。