ダック(Duck)とは日本語でカモ(学名:Anatidae)のこと。日本でも馴染みのあるマガモ(オスは頭が緑色で胸が茶色、メスは全身茶色の斑のカモ)やカルガモなどを筆頭に、水鳥の中でもとくに種類が多く、その数実に150種にも及ぶ。古くから家畜化がなされ、マガモを改良したのがアヒル(学名:Anas platyrhynchos var.domesticus、英名:House Duck)である。
カモ肉(皮なし)は、まず牛肉や豚肉あるいは鶏もも肉に比べ脂肪分が3%と少なく、タンパク質含有量が約23%と高い。またカモの肉に含まれる脂肪は少ないながらも、そのうち約3分の2は犬の体に必須のリノール酸などの不飽和脂肪酸であることから、中性脂肪を多く含んでいる牛脂やラード(豚の脂)に比べ同じ脂肪分でも良質といえる。
カモ肉はその色の濃さからも分かるように、鉄分を多く(4.3mg/100g、牛レバーの鉄分に匹敵)含み、また水溶性ビタミン(ビタミンB群、ビタミンK、葉酸など)も豚肉並に豊富である。
なおダックミールとは、アメリカ飼料検査官協会(AAFCO)によって羽、頭、足、内臓を除いた骨付きまたは骨なしの清潔な肉と皮の搾脂品(レンダリングされたもの)と定義している。