フェザーミールはその名の通り家禽の羽毛を原料として作られる。原料となる羽毛は肉用鶏や採卵鶏の廃鶏(長期間の採卵後採卵能力が落ち屠畜される鶏=いわゆる「ガラ」)、その他の家禽(カモ、七面鳥、ガチョウなど)の食肉加工段階で副産物として採られる。
採れた羽毛は搾油(レンダリング)を通してフェザーミールに加工される。羽毛は主にケラチン質で構成されているため、成分分析するとタンパク質成分の数字として現れるが、消化は良くない(推定消化率50-65%)。しかし一方で、消化の容易でないフェザーミールのような素材は、食物繊維として機能し、腸内の食物量を保ち、そのボリュームによって腸壁を刺激して蠕動運動を促す役割も果たす。
フェザーミールは多量のシステイン、リジン、メチオニンなどのアミノ酸を含み、フード中のこれらのアミノ酸のバランスを取ることを目的に加えられる。中でもシステインは、犬の毛を構成するアミノ酸でもあり、不足すると切れ毛など毛が傷みやすくなることから、特に長毛犬種では必要とされるアミノ酸である。