なおニュージーランドでラム(Lamb)と呼ばれるのは性成熟前の羊(学名Ovis orientalis aries、ウシ科ヤギ亜科)のことで、ラム肉として流通しているのは永久門歯を持たない生後12か月までの羊の肉である。生後13か月以上の永久門歯を2本以上持つメスまたは去勢オス羊をマトン(Mutton)と呼ぶ。ニュージーランドでは、羊の肥育はすべて自然放牧で行われている。
狂牛病(BSE)とプリオン病(伝達性海綿状脳症:TSE)の発生以降、ラムミールの原料は羊肉生産世界第2位のオーストラリアと第3位のニュージーランドからのものが中心である。2)アメリカ飼料検査官協会(AAFCO)では、ラムミールを血液、毛、蹄、角、皮(の切れ端)、糞、反芻胃(内容物を含む)を除いた清潔なラム組織の搾脂品(レンダリングされたもの)と定義し3)、ニュージーランドでは枝肉を取り除いた後の非食用臓物(胃袋・腸・肺・骨など)とくず肉を搾脂してミールとしている。4)
栄養価はミートミールとほぼ同じとされ、ミートミール同様に骨付き・骨なしによって灰分量が異なる。
1)Code of Federal Regulations 7:XI:1280.111
http://www.gpo.gov/fdsys/pkg/CFR-2005-title7-vol10/pdf/CFR-2005-title7-vol10-sec1280-114.pdf
2)Greg Aldrich: Renderd Products in Pet Food, Essential Rendering, 159-177, National Renderers Association, 2006.
http://assets.nationalrenderers.org/essential_rendering_pet_food.pdf
3)AAFCO 2010 Official Publication Chapter Six 9.0- Animal Products
4)Beef + Lamb New Zealand Reference Guide "Flow Chart: Sheep and Lamb Processing"
http://www.beeflambnz.co.nz/resources/Reference_Guide.pdf