仔羊肉として流通しているのは生後12か月までの羊の肉である。その中でも生後6か月(離乳期)までの仔羊を特にミルクラムと呼び、生後13か月以上の、永久門歯を2本以上持つメスまたは去勢オス羊は成羊としてマトン(Mutton)と呼ばれる。
内臓と呼ばれるのは、肝臓、心臓、腎臓、反芻胃(別名トライプ)などで、これら内臓は一般には屠畜後の食肉(枝肉)加工の副産物だが、例えばレバーは鉄分や銅などの微量元素、心臓や腎臓はナトリウム、反芻胃は脂肪酸といったように、それぞれ犬の自然な食餌には欠かせない多くの栄養素を、筋肉(赤身肉・枝肉)よりも多く含んでいる。
一方で、心臓や肝臓などのタンパク質は極めて良質で、けっして赤身肉に大きく劣るものではないが、内臓のうちとくに反芻胃などでは赤身よりも消化性が劣ることもあり、この場合主要タンパク質源とするよりも、むしろさまざまな栄養素源として利用するのがよい。