日本で豚肉粉というと、豚の屠畜体から枝肉や皮などを取る際に採取される食用脂肪(生脂)を圧搾後粉砕にかけたもので、粗脂肪分を8-12%含む粉のことである。1)正肉を取りのぞいた豚のくず肉、内臓、骨などの副産物を搾脂(レンダリング)し粉砕したものは、日本では豚肉骨粉と呼ばれる。2)
しかし、生産地がアメリカのドッグフードの場合、「ポークミール(Pork Meal)」を豚肉粉と訳して表示しているものもあり、この場合にはアメリカ飼料検査官協会(AAFCO)により「頭、足または内臓を除いた豚の体の一部あるいは複数部位から採れる肉と皮(骨ありまたは骨なし)を搾脂(レンダリング)し乾燥させたもの」と定義され3)、若干内容が異なってくる。このAAFCOの定義により、内臓物の混入のないポークミールの供給が難しく、ほか他の肉類のミールに比べドッグフードに使われることが少ない。
1)FAMIC 肉粉等のペットフード原料としての 利用に関する手続マニュアル〔第3版〕
http://www.famic.go.jp/ffis/feed/obj/080110_manual.pdf
2)(社)日本畜産副産物協会 「畜産副産物とは」
http://www.jlba.or.jp/con05_2.html#
3)AAFCO 2010 Official Publication Chapter Six 9.0- Animal Products