豚耳

豚（学名：Sus scrofa domestica）は、偶蹄類ウシ目イノシシ科のイノシシ（学名：Sus scrofa）が家畜化されたもので、動物性のものと植物性のものの両方を食べる雑食性の動物である。食肉用家畜としての歴史は推定9000年といわれ、とくにこの200年の間に改良が進み、国や地方ごとに品種が分かれると言っても良いくらい著しく品種が増えた。現在では豚肉は、ヨーロッパと東アジアにおいて最も多く食されている肉であり、豚耳は豚肉生産の副産物である。

豚耳は軟骨組織と皮膚組織（コラーゲンを含む）そして皮下脂肪によって構成され、特に耳の付け根部分には脂肪分が多いことからカロリーは高い。

日本ではまだオーエスキー病（別名：仮性狂犬病、感染し発症すると狂犬病に似た神経症状を示す届出義務指定の伝染病）が清浄されていないため^1）、感染の危険から豚肉を生で犬に与えることはするべきでない。豚耳を乾燥させただけのものは犬にとって適度な硬さで噛み応えのあるおやつであるが、高熱を加えていないので要注意である。加熱をすればウィルスは死滅するため問題はない。

1）農林水産省　オーエスキー病の浸潤地域
http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/eisei/e_ad/pdf/ad_maptable_121009.pdf