バイソン(ウシ科バイソン属)は野生のウシで、北米に生息するアメリカンバイソン(学名Bison bison、別名バッファロー)と東欧を中心に生息するヨーロッパバイソンの2種がこれに属する。両者とも乱獲により20世紀初頭には1000頭以下となり絶滅の危機に瀕したが、その後の保護プログラムにより数が回復してきた。
現在ではヨーロッパバイソンはまだ厳しい保護の対象であり、東欧からロシアまでを中心に人工繁殖と野生化がプログラムとして行われている一方、アメリカンバイソンはすでに50万頭生息すると推測されていることから、増えすぎと思われるバイソンを、アメリカでは近年食肉などに活用しはじめた。
バイソンの肝臓の栄養価に関わる正確なデータはとくに公表されていないが、一般的に肝臓は、ビタミンAや鉄、亜鉛、銅などの微量元素が豊富である。また肝臓は内臓の中でも解毒器官であり、その質は飼養環境(野生の場合は生息環境)や投薬物によって左右される。