飼育方法は屋内と戸外を組み合わせた放飼いだが、ヨーロッパやアメリカなどでは鶏同様に経済を優先した大規模飼育(1畜舎あたり7000羽以上)も珍しくなく、飼育面積に対する羽数が多い過密な状態や急激に成長する品種の健康障害などが度々問題とされる。日本国内では七面鳥の飼育は極めて少ない。
七面鳥の飼育方法にも有機飼育があり、例えばEUやアメリカの有機飼育法では最低飼育面積(EU:10羽/平方メートル)や畜舎あたりの羽数(EU:2500羽以下)、有機飼料に限定した給餌、ホルモン剤・抗生物質の投与禁止などが決められている。また法律よりもはるかに厳しい基準を設けて飼育している有機飼育管理団体も多くある。
七面鳥の肉は鶏肉に比べ、脂肪が5%以下と少なく、タンパク質も23%と豊富であることからアスリートに好まれる。またビタミン類(B6、B12)、ミネラル類(カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛)に富む。
七面鳥(ターキー)と表示されるのは、七面鳥の生肉・肉体部分とそれらから生じるすべての副生物と加工品のいずれかを原料に使用している場合である。1) 肉を生のまま加工したものは肉または生肉とも表示され、肉(骨付きまたは骨なし)を乾燥して粉砕したものは肉粉あるいは七面鳥粉(ドライターキー)と表示される。
また七面鳥は、食物アレルギーへの対応フードの原材料としてよく使われているが、七面鳥は鶏肉と交差反応を示すことで知られている。つまり、鶏肉アレルギーを持つ犬の場合、七面鳥によってもアレルギー反応を起こし、基本的には代替にはならない。犬のアレルゲンが何であるのか、しっかりと見極めたうえで選ぶ必要があることには注意が必要だ。2)
1)ペットフードの表示に関する公正競争規約施行規則
http://www.pffta.org/pdf/kotorikiyaku070620.pdf
2)スペクトラムラボジャパン 「交差アレルゲン類 一覧」 http://www.slj.co.jp/allergen_db_jp/new_allergen.pdf