飼育方法は屋内と戸外を組み合わせた放飼いだが、ヨーロッパやアメリカなどでは鶏同様に経済を優先した大規模飼育(1畜舎あたり7000羽以上)も珍しくなく、飼育面積に対する羽数が多い過密な状態や急激に成長する品種の健康障害などが度々問題とされる。日本国内では七面鳥の飼育は極めて少ない。
七面鳥の副産物とは、七面鳥の食肉加工時に胸肉やモモ肉などの正肉を取りのぞいた残りの内臓や骨(ガラ:丸鶏から正肉を取った残りの首から尻尾までの背骨周り部分)、皮、羽毛、脂、血液のことを指す。
副産物は正肉を取った残りであることから、廃棄物のようなあまり良くないイメージを持つが、犬の栄養から考えると骨や血液、内臓など正肉にはないミネラル類やビタミン類など栄養素を副産物は豊富に含み、その質にさえこだわれば、むしろ犬の体に必要な栄養素を供給してくれる加工フード素材である。
また七面鳥は、食物アレルギーへの対応フードの原材料としてよく使われているが、七面鳥は鶏肉と交差反応を示すことで知られている。つまり、鶏肉アレルギーを持つ犬の場合、七面鳥によってもアレルギー反応を起こし、基本的には代替にはならない。犬のアレルゲンが何であるのか、しっかりと見極めたうえで選ぶ必要があることには注意が必要だ。1)
1)スペクトラムラボジャパン 「交差アレルゲン類 一覧」 http://www.slj.co.jp/allergen_db_jp/new_allergen.pdf