主に海水魚を原料とし、大量の水を加えて混合した後に酵素を加えるなどしてタンパク質や脂質を加水分解し、半消化状態(英:half digested)にしたものをフィッシュダイジェストと呼ぶ。魚のほかにも、たとえばチキンやポークなど「〜ダイジェスト」と呼ばれるものは、酵素などによりタンパク質が分解されてアミノ酸となり、これらが旨味成分として働くことから、ドライフードの嗜好性を高めるために表面にスプレー噴霧して用いられることが多い。
フィッシュダイジェストには、水溶性のビタミン類のほか未曾有の栄養素が溶けているが、使用量は通常微量のため、一般的な食餌量では効果を期待できる量を摂取することはできない。また、フィッシュダイジェストに含まれる脂質の酸化を防ぎ品質を保つために、通常はエトキシキンやBHTなどの抗酸化剤が添加される。