鍋や汁物料理の美味しい食材であるタラは、タラ科の魚、北太平洋の海底近くを泳ぐ白身魚である。成長したものは全長60cmを超え、鮮魚としてだけでなくすり身や練り物などの加工品としても多く食べられていることから、日本の魚食文化を代表するともいえる魚である。タラの白身は脂肪分が少なく味も淡泊なので、調味によってその味が引き出される。地中海沿岸などでは、塩漬けにされたものが庶民の料理によく使われる。タラ科の仲間にはマダラ(学名Gadus macrocephalus)やスケソウダラ(別名スケトウダラ、学名Theragra chalcogramma)、氷下魚(こまい、学名Eleginus gracilis)、タイセイヨウダラ(学名Gadus morhua)、ポラック(Pollack、学名Pollachius pollachius)、ハドック(Haddock、学名Melanogrammus aeglefinus)、ホワイティング(Whiting、学名Merlangius merlangus)などが含まれ、いずれも漁業経済において重要な魚類である。
タラのフィレ(切り身)にはタンパク質が約18%含まれ、脂肪はわずか0.1%。白身に含まれるビタミン類は、ニシンなどの青魚にくらべ少ない。
タラに限らず、魚肉の消化性は一般的にほ乳類・鳥類の肉に比べ劣るが、日本犬や北方のソリ犬など何世紀もの間魚を食べ続けてきた歴史から、犬種によってはほ乳類の肉よりも魚の方が体に合ったタンパク質源であることがある。


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