ご飯に乗せて食べると美味しいしらすは、カタクチイワシ(ニシン目、学名:Clupeoidei、英名Anchovy、アンチョビ)を中心としたイワシの稚魚・幼魚(体長2-3cm程度)を塩茹でし半生乾燥させたもの。茹でる前の新鮮なしらすは、身がまだ半透明である。しらすよりも乾燥度が高いものはちりめんじゃこ(またはちりめんいりこ)と呼ばれる。しらすよりも大きい、体長4-6cmのイワシを乾燥させたものは煮干(別名いりこ)である。
しらすはイワシの稚魚・幼魚だが、成魚と違ってまだ骨格や内臓が発達しておらず、煮干しに比べると含まれるミネラルとビタミンの量はやや劣る。それでも良質のタンパク質とビタミンAが豊富で、また脂肪分は3%前後と著しく少ない。ただし、しらすには塩分が約6%と多く含まれるので、心臓に疾患を持っている犬の場合多量に与えることは避けた方がいい。
健康な成犬の1日の所要量は、理想的には体重1kg当たり50mgのナトリウムで、それは0.127gの食塩に相当する。つまり、体重10kgの犬では1.27gの食塩が理想の塩分所要量であることから、しらす20g以下が1日の上限となる。