アレルギー源
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初乳とは、出産後に最初に分泌される牛乳のこと。初乳には、母親の生活環境に存在する様々な細菌やウイルスに対する抗体がたくさん含まれている。またタンパク質含有量が高い一方で乳脂肪分が低い。
牛乳などに含まれるタンパク質を一般的に乳タンパク(ミルクプロテイン)と呼び、乳タンパクは主にカゼインと呼ばれるタンパク質で構成され、カゼインが全タンパク質量の約80%を占める。
「ミルク」「乳」といった場合、それは一般的には牛の乳である牛乳を指す。成分の約88%は水分で、脂質約4%、タンパク質約3.5%などを含んでいる。よく見かける調整牛乳とは、水分や脂肪など一部の成分を除去して、低脂肪あるいは濃厚になるように加工されたものだ。
脱脂粉乳(スキムミルク)とは、加工乳製品を作る際にできる、牛乳から乳脂肪分を分離したもの。乳脂肪分が1%以下と極めて少ないが、タンパク質やビタミン、ミネラル類などは豊富に残されており栄養価が高い。
人間の食材だけでなく犬のおやつとしてもよく使われるチーズは、牛や羊、ヤギなどの乳に酸を加えてタンパク質成分を析出して、水分を絞って作られるもの。そのほとんどが乳タンパクであるカゼインで構成され、次いで脂肪分、また種類によっては塩分も多く含まれている。
牛乳などから乳タンパクを取り去ったあとの残りの液体(またはペースト)を乳清(乳漿、ホエイ、ホエー)と呼ぶ。そのほとんどが水分で、乳糖が約5%含まれ、脂肪分は極めて少ない。ここから水分と乳糖を取り除くと、乳清タンパクが出来上がる。
体に吸収されやすいという特徴を持つ乳清カルシウム(ミルクカルシウム)は、乳清に含まれるカルシウム成分を分離したもの。なお乳清に含まれる乳糖(ラクトース)を可能な限り除去したものは、低ラクトース乳清と呼ぶ。