一般的に食用あるいは動物飼料に用いられる豆類(マメ科の植物、Leguminous)には、大豆を始めエンドウ豆やそら豆、インゲン豆、ヒラマメ(レンズ豆)などがある。豆の構成成分のほとんどが炭水化物とタンパク質で占められ、また大豆などでは脂質も多く含むため良いエネルギー供給源となるほか、ビタミン類やミネラル類なども含まれる。ここまで聞くと栄養満点で言うことなしのように思われるが、豆類にはレクチンやサポニン、有害糖タンパク質のファシンやアルカロイドなど非栄養素といわれる物質も多く含むため、食用にするには茹でるなど加熱が必要とされる。
また加熱をしても、豆類は犬の腸内でガスを発生しやすいため、誇張症の原因となる可能性があり、摂取量には十分な注意が必要である。ドッグフードに加えられる豆類は、エンドウ豆やそら豆、インゲン豆など豆そのものあるいは若い莢(さや)を加えるものと、大豆のように豆そのものや蛋白質を分離した加工品を加えるものとがあり、とくに加工を施さず数種の豆類を混ぜ合わせて用いた場合豆類という表示がされる。