日本で植物の根が太い塊状になっている場合に「いも」と呼び、それぞれの属する植物の種類は異なるが、一般に食用にされるいも類と呼ばれるものは、ジャガイモとサツマイモ、そして山芋、里芋などである。このうち生産量が高く工業的に加工利用されやすいものは主にジャガイモとサツマイモであり、野菜として市場で販売できない規格外のものなどが動物飼料にされることが多い。
いも類はそのほとんどが炭水化物で占められ、タンパク質は約2%程度、このほか約2%程度食物繊維を含む。なおサツマイモの肉質の黄色はカロチンに由来すると言われ、紫色の皮は抗酸化物質アントシアニンを含むほか、サツマイモはジャガイモよりもビタミン類とミネラル類が多く、栄養学的価値が高い。