「ハトムギ茶」で有名なはと麦(学名Coix lacryma-jobi var. ma-yuen)はマレー半島を原産とするイネ科ジュズダマ属の穀物である。野生種であるジュズダマ (学名Coix lacryma-jobi)が栽培されたことで、ハトムギという変種が生まれた。ジュズダマは別名ジョブズティアースと呼ばれ、ハトムギは「薏苡仁(よくいにん)」という名で漢方として用いられている。これらには利尿効果や鎮痛・鎮静効果、抗炎症効果などのほか抗がん剤の副作用を抑える効果があるとされている。
東アジアとアフリカでは種子を挽いて粉にし、パンの原料として使っている。種子の約50%がデンプン、14%がタンパク質、6%が脂肪、そのほかビタミンB群とカルシウム、鉄、カリウム、銅、マグネシウム、マンガン、ナトリウム、リンそして亜鉛などのミネラルを含む。
ハトムギとジュズダマはグルテンフリーであり、グルテンを含む小麦などの穀類の代用品としてグルテン不耐症対策に用いられる。