中華料理のデザートとして有名なココナッツミルクやタピオカティーに使われる、半透明の粒タピオカ・パールの原料タピオカは、トウダイグサ科イモノキ属のキャッサバ(学名Manihot esculenta、別名マニオク)のイモ様根茎から採れるデンプンである。無味で、水を加えて加熱すると糊状になることから、中華料理のとろみ付けなどによく用いられる。
食品のほかは、動物飼料のペレットを作るときなどにタピオカ粉は大事な炭水化物源になるほか、タピオカ粉を加えることで原料同士を繋ぎ、ペレットが冷却により壊れるのを防ぐ効果もある。
栄養価的には炭水化物(デンプン)以外ほとんどなく、タンパク質含有がほぼ0%に近くてグルテンフリーである。そのためカロリーも低く、無脂肪・無塩、そして微量のビタミンB2とB6、微量のマグネシウムやカリウム、カルシウムなどを含む、消化の良い万人向け食材といえる。