春雨の原料としてよく使われる緑豆(学名:Vigna radiata)はマメ科ササゲ属の植物の種子。その名の通り緑色である以外、大きさと形が小豆(学名Vigna angularis)と同じような小粒の豆であるため、青小豆ともよばれる。豆を煮炊きして食べるのはインドや中国などアジア諸国が多いが、種子を発芽させてできるもやしは、ヨーロッパやアメリカなど広く世界中のいろんな国で食べられている。
乾燥した緑豆は約60%が炭水化物、約25%がタンパク質、約1.5%ほどの脂質を含む。また食物繊維の量は約15%と豊富で、必須アミノ酸のリジンにも富み、カリウムの量も豆類の中では豊富な部類に入る。
民間療法では、腹部の膨満感対策や、風邪症状の緩和、リウマチ痛緩和などに用いられる。いんげん豆などに比べ消化が易しく、また大豆とは異なり腸内でガスを発生しないので鼓腸症の原因にならない。