さらし小豆(あずき)とは、小豆(マメ科ササゲ属の植物、学名Vigna angularis)の種子を煮てすりつぶし、漉して表皮を取り除き、水にさらして絞り乾燥させたもののこと。さらし小豆はさらし餡(あん)とも呼ばれ、和菓子などに使われる餡の中でも砂糖を加えていない餡の種類のひとつである。
さらし小豆の元になる小豆は日本では古くから食べられてきた小粒の豆で、皮にアントシアニンを含むため赤い色をしている。小豆の約60%は炭水化物からなるほか、約20%のタンパク質、約17%の食物繊維と約2%の脂質、その他ビタミン類(B群、E、葉酸)、ミネラル類(カリウム、リン、マグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛)などを含む。インゲン豆などよりも消化が良いが、小豆にはほかの豆類同様に有害糖タンパク質のファシン(Phasin)が含まれるため生では食べず、必ず炊いて食べるのが良い。