ブラック＆タン

ドーベルマンのように、頭や背中の大部分がブラックで、麻呂眉のような四つ目、マズル周り、四肢の先、しっぽの下側などにタン（黄褐色）のマーキングが入る配色を「ブラック＆タン」と言う。

ドーベルマン以外にも、ミニチュア・ピンシャーやロットワイラー、ダックスフント、イングリッシュ・コッカー・スパニエル、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル、エアデール・テリア、チワワなどにも出るカラー。ブラック＆タンの被毛色の犬は、割と多い。

しかし、日本では、ブラック＆タンのような黒っぽい犬は「怖そう」「強そう」というイメージを持つ人が多く、むしろクリームやゴールドやベージュなどの明るい色が好まれる。そのためか、チワワ、ダックスフント、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなどの小型犬などにもブラック＆タンの色の犬はいて、犬種の数としても結構いるのだが、クリームやブレンハイムなどの明るめの犬の方が人気がある。有名ならカラーリングだと思うのだが、日本で姿を見かけることは、思ったより少ない。

ちなみにウェルシュ・テリアは、ブラック＆タンとブラック・グリズル＆タンの両方がいる。ブラック・グリズル＆タンは、ブルーがかったグレーまたは赤みがかった暗めのグレーと、タンとの組み合わせの色だ。