ハウンドトライカラー

ハウンドカラーと呼ばれるときのハウンドとは、たいていビーグルやバセット・ハウンドなどのセント・ハウンド（獣猟犬）を指す。なので、このハウンドカラーは、5グループ（セント・ハウンド）の犬種のみに使われる色である。スヌーピーの色を思い浮かべるとよいかもしれない。白地で、背中に大きな斑（はん）があるのを思い出すだろう。

そのハウンドカラーの中で、白ベースにブラックとタン（黄褐色）のくっきりした斑（大きめのぶち。境界線は明瞭）が入るのが「ハウンドカラー・ホワイト＆ブラック＆タン」。3色なので「トライカラー」と表記されていることもあるが、本サイトでは、バーニーズ・マウンテン・ドッグのような、頭部と背中がマントをはおったように真っ黒でマズル周りがタン（黄褐色）、胸や足先が白い配色のトライカラーとは区別して、「ハウンドトライカラー」とする。

ただビーグルなどのハウンドも、斑やぶちではなく、背中に鞍のような黒が乗り、その周囲を茶色が囲むような配色もある。そうなると他犬種のトライカラーとの差別化が難しくなる。しかし、たいていの場合ハウンドは、頭部や垂れ耳は茶色い。バーニーズやウェルシュ・コーギー・ペンブローク、コリーのように、頭部から耳、首、背中にかけて黒ということではなく、ハウンドのときは頭や耳は、茶色であることが多い。

いずれにせよ、3色のセント・ハウンドは、本サイトでは「ハウンドトライカラー」とする。恐らくビーグルやバセット・ハウンドで、いちばんポピュラーな被毛色である。