腸内の善玉菌を育てることで知られ、特定保健用食品にも認可されているオリゴ糖(英名オリゴサッカライド)とは、ブドウ糖(単糖)が2ー10個程度結合して構成される糖カテゴリーのこと。ブドウ糖が多数結合して構成される多糖類(でんぷん)とオリゴ糖の境界線は、とてもゆるやかではっきり区別をすることが難しい。オリゴ糖には代替甘味料として砂糖の代わりに用いられるフルクトオリゴ糖(またはフラクトオリゴ糖、FOS)やイソマルトオリゴ糖、酵母の細胞壁から分離されたマンナンオリゴ糖(MOS、「Bio-Mos®」)などがあり、これらはそれぞれ整腸作用や免疫賦活作用に働くことから、機能性食品として人気が高い。
オリゴ糖自体の甘味は、その構成成分であるブドウ糖によく似てマイルドで、カロリーは砂糖の1/2である。
オリゴ糖やそのほかの化合物は、消化管内では大腸で細菌による分解を受けるだけの消化の難しい糖類として食物繊維の一つに数えられる。プレバイオティクスとして質の良い排便には欠かせないが、難消化性のため、摂取量が多すぎるとかえって便が緩むことがある。