コーンブランはその約80%が食物繊維で構成されていることから、シリアルなど食品の繊維源として良く用いられる。食物繊維のほかには約8%のタンパク質、鉄、カルシウム、亜鉛などのミネラル類とB群などのビタミン類が含まれる。1)
コーンブランはまた、コーングルテンフィードの一部でもある。コーングルテンフィードは、ウェットミリング(水と二酸化硫黄に種子を浸し、膨張柔軟化させる加工工程)を通して作られるコーンスターチとコーンシロップ、コーンオイルの副産物で、栄養素が移り出ている浸液とコーンブラン(外皮やヘソなどの繊維質)とを混ぜて水分を抜き、濃縮したものである。乾燥させたコーングルテンフィードには約20ー25%のたんぱく質のほか、繊維質が約8%含まれる。2)
副産物であるコーンブランやコーングルテンフィードは安価なため、多くの場合は家畜の飼料に用いられているが、よりよい利用法の一つとしてバイオマスエネルギーの資源としての研究も進められている。
1) D. J. Rose, G. E. Inglett and S. X. Liu: Utilisation of corn (Zea mays) bran and corn fiber in the production of food components, J Sci Food Agric 2010; 90: 915 - 924.
http://naldc.nal.usda.gov/download/41929/PDF
2) J. W. Schroeder: Corn Gluten Feed Composition, Storage, Handling, Feeding and Value., North Dakota State University, July 2010.
http://www.ag.ndsu.edu/pubs/ansci/dairy/as1127.pdf