夏に大きな黄色い花を咲かせるひまわり(学名:Helianthus annuus、キク科ヒマワリ属)は元々アフリカ原産の植物で、種子は17世紀に入ってから焼き菓子などに加えられるようになった。19世紀に入ってから現在のような食用植物油の原料として用いられるようになり、パーム油、大豆油、菜種油と並び4大植物油の1つに数えられるほど、大量に耕作されるようになった。ひまわりの種は、現在でもパンや焼き菓子、サラダのトッピングなどに用いられることが多いほか、ロシアやトルコなどではスナックとしてもよく食べられている。
ひまわりの種の約50%は脂肪酸である。そのうち約90%は不飽和脂肪酸で構成され、ビタミンAやD、E、K、カロチンなどの脂溶性ビタミン類、カルシウムやマグネシウム、ヨウ素、セレンなどのミネラル類を含むことから、骨を健全に保ち歯周病予防に良いといわれる。脂肪酸のほか、タンパク質約23%、食物繊維約6%を含む。
余談だが、もし犬にひまわりの種を与える場合は、そのまま与えても犬は咀嚼せずに飲み込むだけだ。すり潰すなどしてフードに加えて与えないと、消化されずにそのままの種が排泄されることになる。