γ-リノレン酸は、食用油ではルリチシャ油(ボリジオイル)や月見草オイルに多く含まれ、犬の体の中で酵素の作用によりジホモγ-リノレン酸に変換され、プロスタグランジンやロイコトリエンといった生理活性物質などを作るための大事な脂肪酸である。γ-リノレン酸自体には抗炎症作用があるとされるほか、脳の働きには必須の脂肪酸であるといわれる1)が、犬での実証はまだない。
1)T. Coste, et al.: Beneficial effects of gamma linolenic acid supplementation on nerve conduction velocity, Na+, K+ ATPase activity, and membrane fatty acid composition in sciatic nerve of diabetic rats. J Nutr Biochem. 1999 Jul;10(7):411-20.