牛乳から脂肪分(バターの原料)と大部分の乳タンパク(カゼイン)を取り除いた半透明の液体が乳清で、チーズを製造する際に大量に出てくる、いわば乳製品の副産物である。乳清には乳タンパク(ホエイ:ラクトアルブミンとラクトグロブリン、乳清の約1%)や乳糖(乳清の約4-5%)やビタミン(B1、B2、B6)、ミネラル(カリウム、カルシウム、リンなど)が溶けていることから、乳糖や乳清カルシウムの製造に用いられる。
乳清に含まれるカルシウム成分を分離したものは乳清カルシウム、別名ミルクカルシウムと呼ばれ、カルシウムが乳清タンパク質と結合していることから、リン酸カルシウムなどに比べ体に吸収されやすい。
乳清には乳タンパクのホエイが含まれているので、牛乳または乳製品アレルギーの場合には避けたほうが良い。代わりのカルシウム源として、リン酸カルシウムや炭酸カルシウムなどを選ぶべきだろう。