一般的にリガンドには、ヘムやクロロフィル、コバラミンなどがあるが、亜鉛のキレート結合相手にはグルコン酸やアミノ酸がよく用いられ、亜鉛元素がグルコン酸分子あるいはアミノ酸分子に取り囲まれ包まれたような構造になっている。アミノ酸とキレートした亜鉛は、亜鉛元素単体よりも体への吸収率が4-5倍高いとされる。
アミノ酸キレート亜鉛は、EUで全動物種用飼料添加物としてその安全性と有効性が認められている亜鉛補給源であるが 1)、犬の場合も、アミノ酸の持つアレルゲン性や皮膚過敏性などを懸念する声もある。
1)食品安全総合情報システム「欧州食品安全機関(EFSA)、全動物種用飼料添加物としての亜鉛化合物(E6):アミノ酸水和物の亜鉛キレートを使用した場合の安全性と有効性に関する科学的意見書を公表」
http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03590870149