サメ軟骨の関節保護作用は、サメ軟骨に含まれるグルコサミンとコンドロイチンなどムコ多糖によるものであり、またこのほかに含まれるリンとカルシウムは体に吸収され易く、炭水化物類は消炎・鎮痛の助けとなることが現在ではガン抑制作用よりも広く知られている。このほか、アミノ酸やたんぱく質もサメ軟骨には含まれている。
人の場合に限らず犬への作用もまた1990年代より多数報告され1)、犬のQOLを下げる関節炎への自然素材のサポートサプリメントとして注目されている。魚臭がするので、犬はサメ軟骨を比較的好んで食べるが、量を摂り過ぎると胃など消化器官へ負担をかけることもあるので注意が必要である。
1)Shark Cartilage Research with Dogs: Jacques Rauis DVM University of Liege 1991