また食品では、水牛のモッツァレッラチーズやカマンベールチーズなどの発酵に使われ、熟成期間に独特の風味をもたらす助けとなるほか、発酵により生成される乳酸がpHを下げるためにほかの菌の増殖抑制として働き、チーズの長期保存を可能にしている。
エンテロコッカス・フェシウムは体に摂り込まれた食物の分解だけでなく、栄養の吸収に重要な腸壁の血管新生の制御、腸壁表面の保護、腸のぜん動運動の恒常性維持、免疫機能促進、ビタミンKとビタミンB群の生成、解毒、ほかの病原菌からの防護など、腸内常在菌としての多角的な機能を発揮する。
1) P. Becquet: EU assessment of enterococci as feed additives, Int J Food Microbiol. 2003 Dec 1;88(2-3):247-54.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/14596997