コラーゲンの分子の多くはプロリンとグリシンというアミノ酸、そしてハイドロキシプロリンとハイドロキシリジンというアミノ酸化合物から成り立ち、とくにハイドロキシプロリンとハイドロキシリジンはコラーゲンに特有の物質で、たんぱく質の網状構造と安定したコラーゲン構造を作り上げるのに大事な役割を果たす。また、体内でコラーゲンを作るためにはビタミンCの存在が欠かせない。
コラーゲンは、工業的には牛や豚、魚などの骨や皮膚を原料に作られる。人間でも犬でも、コラーゲンを摂取してもそのままでは吸収されず、消化酵素などによって分解され、分解・吸収された後は体中に分配されるので、摂取したコラーゲンが関節や皮膚など、希望する場所に速やかに効果を現すという性質のものではない。効率よくコラーゲンの効果が得られるよう、体に吸収されやすいようにコラーゲンタンパクを酵素などを用いて加水分解し、分子を小さくしたものはコラーゲンペプチド(別名低分子コラーゲン)と呼ばれ、近頃注目を集めている。
1)国立健康・栄養研究所「コラーゲンの安全性と機能性」
http://www0.nih.go.jp/eiken/chosa/ishimi.htm