煮物や天ぷらとして美味しいかぼちゃ(学名Cucurbita)は、ウリ科カボチャ属の植物。かぼちゃの実は、日本でよく食べられる緑色の皮とオレンジ色の肉厚な中身のもののほか、ハロウィンに使われる大型で皮がオレンジ色のものや、バターナット種のように洋ナシ型の形に淡いベージュ色の皮のもの、白と緑の縞のもの、皮表面にイボのあるもの、長細いものなど様々な品種があり、現在食用にされているものだけでも約700種あるといわれる。食用のものは、収穫後数週間置くことで甘みが増す。
かぼちゃの実には、糖分と
β-カロチンが豊富に含まれているのを始め、
ビタミンAや
B群、
C、
E、
葉酸ほかミネラル類(
カリウム、
カルシウム、
マグネシウムなど)も含まれる。
かぼちゃの種には、β-シトステロールというエストロゲン(雌性ホルモンの一種)に似た植物性ホルモンが含まれ、とくに良性の前立腺肥大症に対し肥大を抑える効果と利尿効果が立証されている。
1) また、種にはほかに抗酸化効果のあるビタミンEや不飽和脂肪酸の
リノール酸が含まれるほか、微量元素(
セレン、
マンガン、
亜鉛)なども含まれる。
1) Caesar B. Schmidlin, Matthias H. Kreuter: Cucurbita pepo Möglicher Einfluss auf hormonelle Ungleichgewichte bei Inkontinenz, Phytotherapie, 2003
http://phyto.astral.ch/Phyto/ALL/phytotherapie/003-2003/06-cucurbita_pepo.pdf