エキナセア

ハーブとしてはエキナセア（Echinacea、エチナシアと書かれる場合もある）という学名の方が知られているが、エキナセアという名前は、一般にキク科エキナセア属の植物を指す。ムラサキバレンギク（学名Echinacea purpurea）はそのうちの一種。ピンク色の花弁を持ち、花の真ん中はやや盛り上がり、空に向かって伸びるような形をしている。

エキナセアは北米産の植物で、インディアン達によって古くから咳や咽頭痛、扁桃腺炎に効く薬草として使われてきた。今日（こんにち）では、呼吸器系または尿路系の感染症や治りの悪い傷口の回復補助、免疫強化として用いられることが多く、その効果も徐々に証明されてきている。¹⁾ しかし、これらの効果にどの成分が関わっているかはまだ明確になっていない。

また、自己免疫疾患などの免疫疾患を持つ場合には症状が悪化することが懸念されるので、摂取は勧められない。

1) Shah et al. : Evaluation of echinacea for the prevention and treatment of the common cold: a meta-analysis. Lancet Infect Dis. 2007 Sep;7(9):580.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/17597571?dopt=Abstract