リンゴの果肉の約85%は水分で、約10%が糖分、約1%がペクチンなどの食物繊維で、果肉から果汁を搾り採った後のプレスケーキには、ペクチンが多く残る。
リンゴを常食することは腸内の掃除と整腸に働きかけ、心臓・循環器疾患、喘息、肺疾患、糖尿病などのリスクを下げると言われ、食餌の後にリンゴをかじることは歯磨きにもなる。また、リンゴに含まれるペクチンやポリフェノール類(プロシアニジン、エピカテキン、クェルセチンなど)といった、果実自身が紫外線や菌類などから身を守るための防護物質がガン細胞の成長を抑制し、ガン予防あるいは肺やリンパ腺への転移予防としての効果を上げることは良く知られている。1)
リンゴ果実から搾り取った果汁は、濁りのある果汁のほうがプロシアニジンなどが多く含まれるので、透明な果汁よりも効果が期待できる。
1) Cancer Chemopreventive Potential of Apples, Apple Juice, and Apple Components: C. Gerhauser, Planta Med 2008; 74(13): 1608-1624
https://www.thieme-connect.com/ejournals/html/plantamedica/doi/10.1055/s-0028-1088300